前回お話した通り、腰痛には様々な種類があります
個人の見解で判断するのは時として危険なこともあるため、不安を感じたら専門家に相談するのをおすすめしています
今回はあくまで筋肉や骨格が原因で発症するいわゆる「ぎっくり腰」や「腰痛」に対する対処方です
腰痛は日常生活の癖や姿勢の傾きなどで腰に疲労が蓄積してなってしまうことがほとんどです
つまり何かの拍子に急に痛みが出始めるものもありますが、その原因は重いものを持ったからとか無理な体勢を取ったから
といったものだけではなく、徐々に蓄積してきた疲労が限界を超えたときに、少しの動作で発症するため急に腰痛になったように感じるのです
今回は急に腰痛になってしまった時の対処法についてお伝えしていきます
1、楽な姿勢を確保する
ぎっくり腰になると特定の動作や姿勢が痛くてできないどいうことが多くあります
まずはどの姿勢が楽で、どの姿勢が出来ないのかを自身で把握し、なるべく楽な姿勢で過ごすことをしましょう
突然痛み出した場合でも、時間がたってから痛みが強くなってきた場合でも、痛みが出た直後は筋肉の緊張も強く、何をしても痛いということが多くあります
まずは少しでもリラックスできる姿勢を探し地土安静にしましょう
高めのマクラを使って横向きに寝る姿勢が楽な方が多いです
もしくはお腹の下に枕などをいれ、腰を伸ばしながら寝ると楽だという場合もあります
仰向けに寝る場合は、膝の下に枕を入れるなどして、腰の負担を減らしてあげましょう
急に痛みが出てきてしまったその日は無理は禁物です
出来れば自宅で最低一日は安静にしておきたいですね
2、痛みが引いてきた時点で動ける範囲で動いてみる
また痛みがあっても動けるようであれば、腰に無理のない範囲で普段通りに生活をした方が痛みが早く引く場合も多くあります
逆に何日も安静を続けるよりも、動けるようになってきたら少しずつ体を動かした方が痛みは早く取れるようになります
ご自身の痛みの状態をよくみて判断してください
特にご高齢の方の場合は安静にして長期間寝たままになっていると、筋力の低下も起きやすいため注意が必要です
現在は昔と違い、腰痛になっても長期間の安静は勧めない方がいいとされています
痛みが出てきた直後は腰の筋肉や関節が炎症を起こしているため、何をしても痛みが続きます
・楽な姿勢で炎症がおさまるのを待つ
・腰の痛いところを冷やす、もしくは温める
※昔は腰に痛みがあったら冷やせばいいとされてきましたが、近年では温めて血流を良くした方が腰痛が取れやすいという事がわかってきました。温めても冷やしても痛みの取れ方は実は同じで、体を動かすことを考えると温めて血行を良くした方がいいというのが最近のお医者さんや理学療法士さんの考え方です
シップや痛み止めは根本の解決にはならず、かえって痛みだけ押さえつけてその後の悪化につながりかねないため
どうしても痛みをごまかしてでも仕事をしないといけないというとき以外はお勧めはしません
次回は他の対処法についてもお話をしていきます