脊柱管狭窄症の診断を受けて、診断を受けたお医者さんのもとで進められた治療法を選択するのが、第一選択となりやすいのが現状ですが、脊柱管狭窄症の治療法は実は沢山あります。
確かにお医者さんの言うことを聞くこともとても大切ですが、もっと大切なのは、患者様自身がそれぞれの治療方法の必要性やリスクなどを、ある程度で構わないので把握し、患者様の体の状態にあった治療の選択肢を増やしていくことが大切だと考えています。
今回もレイ先生が脊柱管狭窄症についてお話をしてくれるそうです。
レイ先生、こんにちはー
きなこさん、こんにちは
今日も来ましたね!
今日もお話お願いしまーす
では昨日に引き続き、今日も脊柱管狭窄症について
お話をしていきましょう!
私の腰痛を治すヒントもあるかしら・・・
脊柱管狭窄症とは。背骨の中にある脊柱管と呼ばれる、神経の通り道の管が何らかの原因で狭くなってしまい、神経を圧迫してしまうことで起こる病気です。脊柱管狭窄症は主に50歳以上の中年以降に多くみられ、神経の圧迫によって様々な症状を引きおこしてしまうため、時として日常生活の重篤な障害を来たしてしまうようなこともあります。
脊柱管は脳から伸びて、下半身までつながっている「脊髄」という太い神経を守っている管ですが、狭くなってしまい本来守るはずの脊髄を圧迫してしまうと、様々な症状を来たしてしまうのです。
脊柱管狭窄症には様々な症状が出ます。そのなかでも特に代表的なものをいくつか挙げていきたいと思います。
①足のしびれ
神経の圧迫によって、神経症状の一つであるシビレが起きます。シビレの症状が強すぎると、時として歩くのも困難な状態になってしまうこともあります。
②腰や足の痛み
これも神経症状の一種ですが、腰から足にかけて伸びている神経が圧迫されることによって、腰から足にかけて痛みが出てしまい、歩行等の日常生活に影響を与えるほどの症状になることもあります。
③間欠性破行
長時間歩くことが困難になります。少し歩くと、痛みが出てきてしまい、しゃがんだり座ったり症状が軽くなってきてまたあるケうようになりますが、歩き出すとまた痛くなるというサイクルが起こってきます。
④排泄障害
脊髄神経の中でも、排泄などに関わる神経があり、そこを圧迫してしまうと、排尿障害や排便障害を出してしまうこともあります。
脊柱管狭窄症にはいろいろな治療の仕方があります。
病院などでも様々な治療方法があり、その効能やリスクは様々です。いくつか御紹介していきたいと思います。
よく、「脊柱管狭窄症は手術をしなくてはいけない」と説明を受けたという方がいらっしゃいます。しかし、実際には全ての脊柱管狭窄症で主述をするべきではなく、あくまで症状の強いものや、緊急で手術が必要なものに関しては必須かもしれませんが、その他の場合では、あくまで医師と相談の上、患者さんの選択となります。ではどのような場合に、どのような手術を行うのでしょうか?
①排尿障害、排便障害などが出ている場合
このような場合は早急に医師の元で手術を受けなくてはいけないことがあります。早く神経の圧迫を除去しないと、結果として神経を痛めてしまい、後遺症を残すことも考えられます。
②歩けないほどの痛みやシビレ
全く日常生活を送れなくなるほどの症状に関しては、医師と相談をしたうえで手術をしなくてはいけない場合があります。しかし、できるならば手術をしないで治したいという方もいらっしゃいますので、そのような方からご相談を受けることも多くあります。
結果として手術をしなくても良くなるものがほとんどです。実は脊柱管狭窄症の70%~80%は手術をすることなく改善すると言われています。当院でも、①のような排泄傷害が出ているもの以外はほとんどが改善しています。
当院の脊柱管狭窄症の改善例はこちらからどうぞ
薬療法にはいろいろな薬があるので、こちらでは詳しくはご紹介しません。
薬は症状や体の状態によって様々な処方をされるかと思います。しかし一つ言えるのは、症状が深刻な場合、薬を使い続けても、自身の回復力で症状が改善していかない限りは、いつまでも薬を飲み続けなければいけないということもあります。薬はあくまで「対症療法」で、本来の原因を改善できるものではないということです。
さらに、薬には必ず副作用があります。副作用をよく理解したうえでクスリと付き合っていくのが望ましいです。副作用によって内臓がやられてしまうと、内臓から神経症状が出てしまうということも考えられます。内臓の機能も腰痛や神経痛と深いかかわりがあるのです。
脊柱管狭窄症の70%は運動療法で良くなるという先生もいます。脊柱管狭窄症は脊柱の固さや、拘縮から来ているものが多くあります。まずは運動療法で、脊柱の動きを柔らかくすることで、脊柱管狭窄症の症状の半数以上は改善が見込めます。
勿論、症状によってできる運動、できない運動など変わってきますので、症状の経過によって内容を変えていく必要がありますが、その効果はテキメンです。
しかし、リスクとして、しっかりと脊柱管狭窄症の専門知識を持って、的確な指導をできるところでないといけません。
ただレントゲンを撮って、「脊柱管狭窄症だから、この運動をしなさい」と単調な指導をするところは危険です。運動方法を間違えると、かえって症状を悪化させてしまうこともあるからです。
効果的な治療法だからこそ、脊柱管狭窄症に対して理解の深い専門家の元で、指導を受けるのが運動療法は望ましいです。
脊柱管狭窄症での手術に関しては、様々な報告があります。その中でも特にご覧いただきたいのが、以下のものです。
手術は万能ではなく、8割は術後にしびれ
ただし、いくら根治療法といっても、手術も万能ではありません。『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン』によると、手術によって間欠性跛行の改善は期待できるものの、約8割もの人で下肢(足)にしびれが残るとされています。
また、手術を受けていったんは症状がよくなっても、その後、再発する例も多く見られます。実際、手術を行えば術後4~5年は7~8割の人が良好な状態を保てるものの、
それ以上長期に及ぶと手術による効果が低下するということが、先の『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン』でも報告されています。 このほか、手術では一定の確率で合併症が起こりうることも忘れてはいけません。
こうしたことから、手術を受けるかどうかの判断は慎重に行うべきでしょう。引用元 http://www.kyousaku.karadane.jp/articles/entry/column/column/006132/
診断を受けて、詳しい説明もないままに手術をするという事のリスクを考えましょう。一度切ってしまったものは元に戻すことはできません。そのため、必ずしも手術をして症状がきれいに取り除けるものではないと、上記でも解説してきましたが、80%以上も症状が残ってしまうリスクを考えると、最初はなるべく手術以外の選択肢から治療を開始するのがいいでしょう。
ただし、排泄障害などの重篤な症状が出てしまっている場合は、早急に手術が必要なことがあるため、専門医の判断にゆだねることが一番です。
しかし、それ以外の例であれば、運動療法等でも十分に根本改善できる可能性が高いです。病院で診断を受けた後も、他の専門家の元で相談して、治療法の選択肢を広げたうえで判断していくのが、リスクを少なく、治療を始めていくうえで重要になります。
脊柱管狭窄症はそのほとんどが手術をしなくても十分に改善の見込める症状です。
問題なのは脊柱管がなぜ狭くなってしまっているのか?
そこにあります。背骨が固くなったまま動かなくなってしまい、それが原因で脊柱管の中の代謝が悪くなり老廃物が溜まってしまうということも考えられます。まずは、実際に患者さまの体に起きている問題を把握したうえで、より安全な治療方法と有効な運動方法を選択することが、脊柱管狭窄症改善の第一歩です。
脊柱管狭窄症の治療なら、これまで多くの治療実績のある横浜市青葉区藤が丘のながよし整骨院までご相談下さい。あなたの脊柱管狭窄症の一番の問題を探し出し、改善までをしっかりとサポートさせて頂きます。
お悩みの方は是非一度ご連絡ください!
おばあちゃんは手術を勧められていたけど、確かに他の治療方法を考えていなかったかも。
知らずに選択するより、それぞれの治療法を知ったうえでどのように治療していくかを決めるのが理想的ですね。
なるほどねー
確かに。一度おばあちゃんにも教えてあげようかしら